味覚と口腔環境:あなたの味覚を鈍らせている意外な原因
2025/02/18
相楽郡にあるやまむらデンタルクリニックでは、地域に根ざした歯科クリニックとして、皆様のお口の症状・病気を診させていただいております。
こちらのブログでは、お口の健康維持・病気予防に役立つ様々な情報を発信して参ります。
今回は“味覚障害”についてです。
■味覚の仕組みとお口の健康
私たちが日々感じている「味」は、実は口腔内の環境と密接に関係しています。舌の表面にある味蕾(みらい)は、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味を感じ取る重要な器官ですが、その機能は口腔内の状態によって大きく左右されます。
■味覚障害の意外な原因
<口腔乾燥>
唾液の減少は、味物質が味蕾に到達するのを妨げます。特に高齢者や服薬中の方は、唾液の分泌が減少しやすく、味覚の低下を感じやすい傾向にあります。
<亜鉛不足>
亜鉛は味蕾の形成と維持に重要な栄養素です。歯周病や口内炎がある場合、亜鉛の吸収が妨げられ、味覚障害につながることがあります。
<舌の細菌膜(舌苔)>
舌の表面に付着した白い膜状の物質は、味蕾の機能を妨げる可能性があります。特に朝一番で感じる味覚の鈍さは、舌苔が原因であることが多いです。
■味覚を保つためのケアポイント
<舌のケア>
舌ブラシや舌クリーナーを使用して、優しく舌苔を除去します。ただし、強くこすりすぎると舌を傷つける可能性があるので注意が必要です。
<唾液腺マッサージ>
頬の内側や耳の下にある唾液腺をやさしくマッサージすることで、唾液の分泌を促すことができます。
・水分補給の工夫
・常温の水:冷たすぎる飲み物は味蕾の機能を一時的に低下させます
・緑茶:抗菌作用があり、口腔内を清潔に保ちます
・レモン水:適度な刺激で唾液の分泌を促します
■味覚を守る生活習慣
<バランスの良い食事>
亜鉛を含む食品(牡蠣、赤身肉、ナッツ類など)を積極的に摂取することをお勧めします。
<適度な刺激>
香辛料や柑橘類などの適度な刺激は、味覚を鋭敏に保つ効果があります。
<禁煙>
喫煙は味蕾の機能を低下させる大きな要因の一つです。
■味覚障害のサイン
・食べ物が薄く感じる
・味が変わって感じる
・特定の味だけ感じにくい
・口の中が常に金属的な味がする
これらの症状が続く場合は、一時的な現象ではない可能性があります。
■専門的なケアの重要性
味覚の問題は、歯周病や口腔カンジダ症など、他の口腔疾患のサインである場合もあります。定期的な歯科検診で、早期発見・早期対応することが重要です。
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